あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。レビュー
"作者=藤野 もやむ(フジノ モヤム)さんの短編集の中の一つの収録作で結構前の作品で、高校学園祭の演劇に感動して漫画にしたらしいです。 源頼朝の娘大姫のもとに婿に来た木曾義高との純愛の話。 婿というのは表向きで実際は人質に来た義高ですが、大姫は幼く人質とはわからず”ずっと一緒に居る人”だと義高にかわいらしく「大姫のお婿様」なつきます。 義高は自分が人質であると理解していますが、大姫と過ごすうちに「来年も一緒に桜見を見よう」と約束を交わします。 そんな時、義高の父親が頼朝に殺されます。 逃げる義高でしたが、捕まり頼朝に殺されます。 殺される直前に城の何も知らないはずの大姫が「何か悪い予感がする」と母に打ち明け、「義高様に会いたい」と泣き叫び、その日以来体調を崩した大姫は数年後、義高と二人で見た桜の木が咲くその下で息を引き取る。 そこにうるっときました。 韓国ドラマの純愛より日本の純愛だって負けてないさと思える一冊です。